ハクビシンの「くらのすけ(年齢不明 おとこの子)」です。
協会には、犬や猫の他にも、羽の怪我などにより飛べなくなってしまった鳥や、この子たちのようなエキゾチック動物も保護されています。
犬や猫に比べ、許可を要するなど譲渡しが簡単ではない子たちなので、現在施設のエキゾチック舎は満員となっています。
※当協会では駆除個体の引取り飼育として譲渡しを行っています。
ジュンイチは子供の時からスタッフが育ててきたので、人懐こい子です。許可を得た方でしたら譲渡しさせて頂けます!
では、ここで日本が抱えている動物問題について説明しますね。長文になりますが、是非この機会にご理解くださいm(_ _)m
アライグマは元々日本にはいない動物です。では、どうして日本でよく見かけるのでしょうか?
アライグマを、犬や猫のように飼えると思って買った人が、飼いきれなくなり、捨てたことから、日本ではアライグマが増えてしまいました。
今は「外来種法」という法律で厳しく管理され、捕まえたアライグマは全て殺処分してよいことになっています。しかし、アライグマが悪いのではありません。外国で捕まえられ、日本に連れてこられ、売られ、捨てられ、再度捕まえられて殺されてしまう・・・
増えてしまったアライグマが、農作物を荒らし、民家に入り込み子供を産むなどということは、大変に迷惑な話ですが、全ては人間が興味本位で飼育を始めたことが原因なのです。
協会では環境省から許可を得て、殺処分になるアライグマの子供を行政から引取り、譲渡する活動も行っていますが、協会からアライグマを譲りうけるには、飼育状況を整え、書類を環境省へ提出し許可を得る必要があります。譲渡し先が決まらないアライグマ達は協会で暮らしています。
また、ハクビシンの「くらのすけ」は、交通事故で動けない重篤な状態であったため当病院で治療を行いました。ある程度人に慣れており、飼育されていたことが予想されるために在来種として放獣していません。当協会では神奈川県自然環境保全センターに登録し、預託の形で保護をしています。
飼育をしようと思う動物のことをよく知り、飼うのであれば最後まできちんと面倒を見ることが必要なのです!!!